理系院卒シティーボーイがど田舎に来て感じること
どうもズャです。
これはWMMC advent calendar 5日目の記事です。
前日から書いているということで、去年からえらい進歩を感じるなぁ...それどころか日付間に合ったよ?!WMMCクオリティはどうした!
最近学園祭に顔出して「最近ちゃんとやってんのか、おお?!俺の頃はなぁ、」とかやりに行ったら学生チャンピォン在籍しててビビリました。
もっとイキれよズャ君どした?君まったくあんまりマウスいじってないもんねぇ...
しまじゃきとかパワプロとか卒業後も出走していて、今後のWMMCに期待しかありません。
え、ズャ君はって?
何もしていない。
Advent calendar に書くこと何もない。
説明しよう!
ズャ君は留学して頑張って退院したあと、まあまあ忙しい会社の割と忙しい部署に配属されて人生をささげているのだ!
業務の話はここでは出来ないので、話すことないよ...になっているのだ!(ずんだもん風)
まあ人生でも語りますか。
僕はずっと東京住みでしたけど、就職していきなりど田舎(最寄りの市まで車で20-30分かかる。動物の方が人間より多い)に来たので色んな人から「大丈夫?」って言われつつ暮らしていますが、過ごす上で「へー意外だな」と思った事でも書いていきます。まあ僕の住んでるところの話なので、一般的ではないかもね。
- 食が社食に支配される
ご飯を食べるところや弁当屋などが周辺にないので、ご飯を食べるところが社食くらいしかないです。残業とかしていると自炊も面倒になって結局昼・夜と社食を食べてしまいますが、1年もすると飽きます。結構きつい。 - 店が20時までしかやってない
20時どころか19時までしかやってない店もよくあります。残ンンンンンンンンンンンンンンンンンンンンン業してっと店に行けねえんだよ!
21時までやってる隣の市のスーパーをこよなく愛すようになります。 - 車が高けぇ
車って100万とか200万するって知ってた?バカ高くてびっくりしました。
更に車持ってるだけで毎年6万とか税金取られます。歩ける距離に駅ない人にはエグいて。 - 飲み屋が(近くに)ない
飲み屋に行くために隣の市まで行きますが、酒を飲むため帰りは代行というものを使います。片道数千円かかるので、山手線300円とかの金銭感覚でいるとたまげます。 - よく狸とか鹿に遭遇する
車で走ってて会うのはざらで、年に何件かは鹿に衝突して車のフロント全損とか聞きます。 - 出会いがない
残業とかしてると、忙しいうえに周りに気軽に会えるような若い女の子はいません。そんな環境だと会社の人間も独身が多いので、世間から乖離していることに気づかずに安心してしまいます。 - 人が少ない
女の子どころか人もいないよ...個人的には人は少ないほうが落ち着くので、心穏やかに過ごせて良いです。ただし変な好奇心で一人で出歩くと鹿とか熊にばったり出くわす可能性あるので注意。私の最高記録は鹿7頭です。 - 意外と肩の力抜いて仕事できる
研究毎日深夜までやってたから余裕だぜ!と思ってたけど、帰りたいときに帰れない(特に飲み会翌日)ことの精神状態がきつい。仕事は毎日するものなのできついと感じたら残業せず帰りましょう。
色々書きましたが、仕事の内容が好きで毎週休日めっちゃ外出る!って人じゃなければ田舎でも普通に楽しめます。
大体は金で解決できるしね。まあそういう意味では給料がすごくいいとかでなければ都会がいいかも。
もしシチーガールと付き合ってて、田舎で結婚したい場合はおすすめしないかも。奥さんが耐えられなくて別居とか何回か聞きました...
田舎の就職ってどうなの...?って不安になっちゃった人は気軽に相談乗りますよ。
明日はSophia君の「7:00以降に記事を登録します」です。思いっきり業務連絡じゃねえか。
ではまた来年?もあれば、メタルコアの話とかしたいですね(そっち書けばよかったと思って今後悔してる)
ではまた。
メイドカフェに行ってきた
どうもズャです。
この記事はWMMC Advent Calendar 2021の6日目の記事です。
えー、ただいま12/05(日)23:53ですが、ここからRTA気分で書き始めていきます。すでに眠いですが頑張って書ききります。12/08(水)です。遅れまして大変申し訳無いという気持ちでいっぱいです。
さて、タイトルの通りメイドカフェに行ってきたので、どんな感じだったのかを書いていこうと思います。
メイドカフェといえば、メイドに扮した店員さんが可愛い仕草やおもてなしで癒やしてくれるあれです。
秋葉原にパーツを買いに行くものなら誰しも2階のテラス席から”めいどりーみん”の店員さんが顔を出しているのを目にしたことがあるでしょう。
それに加えて、近年ではメイドに飽き足らずコンセプトカフェとして忍者カフェやけもみみカフェなどが乱立し、まさに時代は群雄割拠という有様です。
土日のアキバでは、表通りも裏通りもコンセプトカフェのキャッチが歩道に大量に湧いているのを見ることができます。
さて、私も学生の時分は千石や秋月に足繁く通うマウサーでした。
アキバに行く途中のメイドさんやキャッチの集団を見て、「一度くらいは行ってみたいな〜」と思いつつ、高額のメニューに手を出す気が起きなかったり「お金は全部パーツに充てる」といった素晴らしい向上心
嘘である。この男、超興味津々だったのに恥ずかしくて一人で行く勇気がなかったので言い訳を並べているだけなのだ。
そんな私も社会人となり、土日に金と暇を持て余すようになったので、羞恥心より興味が勝ったメイドカフェへ今回レッツらゴーすることにしたのでした。
秋葉原にメイドカフェは幅広いジャンルで存在し、サービスや特色も様々です。
でもこっちはメイドカフェ初心者。超王道の「萌え萌えきゅ〜ん♡」や「美味しくな〜れ!」、メイドさんの踊りに野太いコールをしたくて行くんや。
ということで、一番大手であるところの「めいどりーみん」の「秋葉原 電気街口駅前店」さんへお邪魔することにしました。
メイドカフェ・メイド喫茶【めいどりーみん】| 秋葉原、大阪、名古屋、小倉、他全世界17店舗展開中!
秋葉原 電気街口駅前店|メイドカフェ・メイド喫茶ならめいどりーみん
メイドカフェに安定を求めるなら、めいどりーみんの中でも一番大きい店舗でライブ空間も充実した「秋葉原 LIVE RESTAURANT Heaven’s Gate」さんにすれば良かったではないか?という意見を出したそこのあなた!
死刑です。
友人には周知のことですが、筆者は込み入った地形の街歩きが苦手です。変な通りに何も考えずにふらっと入ってしまったりするくせに、その記憶がなくて自分がどこにいるか分からなくなることがよくあります。
まあつまるところ迷ってしまったので、電気街口駅前店のメイドさんに道を聞こうと思ってそっちの店舗を目指したのでした。
しかし、店先に客引きで居たメイドさんがめちゃんこ可愛く見えた(理由は後述)のでそのまま入店と相成ったんですね〜
さて、客引きしていたメイドさんに連れられるままビルに入り、エレベータに乗ります。
このメイドカフェはビルの上階にあって、窓などは一切ない空間になっています。
店舗の賃貸費用の節約や、外から覗かれることへの対策をしているためなんじゃないですかね。
エレベータの中では「ご入国(?)は初めてですか?私研修中で拙いところもあるかもですけど、精一杯ご奉仕しますね!」的なことを言われて、エヘエヘしつつ到着。
中に入るとレジがあり、その奥にテーブル席がいくつかあるんですが、かなり詰め詰めに作ってあって「狭いな」という印象を受けました。
店内撮影は出来た気がしますが、メイドさんを撮るのは禁止です。こじんまりした店内(しかも壁に鏡付き)でメイドさん抜きで店内を撮るのは不可能だったので、写真はないです。
しかし、鏡で空間を広く見せる工夫によって、こじんまりでもそこまで圧迫感はないです。むしろメイドさんが席をスレスレで通ってくれるのは大きなメリットだと思いますよ(他人事感)。
そういえば『客引きで居たメイドさんがめちゃんこ可愛く見えた』みたいなことをほざいてましたが、店にいるメイドさんを見回してみると皆可愛いんだ。
壁にメイドさんの写真が貼ってあって、実物も十分可愛いことが分かるんだけど、現在コロナ対策でマスクをしているので5割増しでめちゃんこ可愛く見える。
メイド服+マスクだから病み系の見た目になっているのもいとおかし。そこは個人の良し悪し分かれそうだけど、好きな人にとってはどストライクだと思いますよ?
席に案内されると、さっきのメイドさんがメニューを持ってきて「ご入国料金」について説明し始めた。
ご入国とはいわゆるチャージ料金で、メイドカフェで空気を吸っていると1時間につき700円かかる料金のことである。
学生の頃は「意味が分からない、これだからメイドカフェには行く気起きないんだよね」とか思っていたが、何も頼まないけどずっと居座る客が居ても困るし、回転率を上げる意味でもまっとうな取り組みだと思われる。(まあちょっと高くね?とは思うが...)
こういったチャージ料金のかからないメイドカフェもあるので、興味のある方は調べてみるとよろし。
個人的には700円払えばメイドさんにダル絡みしても(しませんが!)罪悪感がそこまで起きなくなるので払うのに抵抗はなかった。
さて、ご入国にOKの意思を示すと、「パスポート」なるものを作って貰えて、そこに自分が呼んで貰いたい名前を「〜ご主人様♡」というようにメイドさんのくるくる文字で書いてもらえる。
これはなかなかに良かった!メイドさんが書く文字は可愛くなるように計算されていて見ていて感心するレベルだったし、名前の両側にハートとか書いてもらえる。
また、普段の自分とは全く違う名前で、しかも親しげに名前を呼んでくれるというのはけっこう癒やされます。
私はそういうシステムを全く知らなかったので適当なアニメキャラの名前にしてもらったが、「ちょっと惜しかったな〜」と思ったので、もしメイドカフェに行こうと思っている人は呼んでほしい名前を真剣に考えていくことをおすすめします。
余談ですが、このとき対応してくれたのは客引きのときのメイドさんではないけど、またもや研修中のメイドさんでした。
この方も研修中だからか口調とか安定してなかったんですけど、素がちょっと見えてるのが逆に良かったです。そういうのってあるよね。
ご入国の儀式を済ませると、メニューを渡されます。
フード、ドリンクメニュー|メイドカフェ・メイド喫茶【めいどりーみん】秋葉原、大阪、名古屋、小倉、他全世界17店舗展開中!
いろいろ美味しそうなメニューがたくさんあるが、王道を味わうために来ているんや。
迷わずオムライスを選択。
『ふたごのくまたんオムライス』以外もちゃんと絵を書いてくれるのでご安心あれ。
オムライスが来るまでの間、メイドさんが歩き回ってひらひら揺れるスカートを満面の笑みで追って時間を潰していると、結構服装がバラバラなことに気づきます。
研修中のメイドさんは普通の膝上5cm位のスカートだけど、ベテランっぽい人は針金で膨らんだ超短いスカートで、動くたびにしょっちゅう中が見えるようになっている。羞恥心に慣れてきたら服装を変えるのかしらん。
あと、11月なのにもうサンタの衣装の人とかもいた。ハロウィン以降イベントないからって先走りすぎでしょ。
でも見てる分には飽きなくて良かったです。
オムライスが運ばれてくると、ケチャップを持ったメイドさんが「なんの動物の絵が良いですか〜?」と問うてきて、『〜ご主人様大好き♡』とか『萌え萌え♡』みたいなのを勝手に想像していたので面食らった。
もちろん言えばやってくれたのかもしれないが、恐らくこの方達はケチャップの動物の絵を何時間も練習してこの場に立っているに違いない。
その努力に報いるためにご主人様が出来ることは、「なんの動物が得意なんですか〜?♡」と聞くことのみでしょ。
かくして私のオムライスには↓のような可愛いネコちゃんが描かれることとなった。
確かに、もはや一般向けにまで発展したメイドカフェ、特に外国人もよく来るであろうめいどりーみんのような大手メイドカフェでは、萌え萌えした感じよりこういった方が言葉が分からなくても可愛いし無難なのだろう。
筆者はテンパって言われるまま頼んでしまったが、多分頼めば(クオリティの保証はなくても)いろいろ書いてくれると思います。
限界攻めたの頼んだことあるよ〜って人は教えてください。次回の参考にします。
最後に「美味しくな〜れ、萌え萌えキュン♡」をやってご満悦。えー、大満足であります。
普通に美味しいオムライスをまくまく食べていると、急に「あちらのお客様からライブが入りました〜!」とコールが入った。
ライブとは、ステージ上でメイドさんが曲に合わせて踊ってくれるパフォーマンスのことである。
私は決められた時間(1時間ごと?)にライブをやるものだと思っていたが、誰かが頼まないと敢行されないものらしい。確かにメニューに『ライブ1200円〜』とか書いてあった。
でも公式ページには2時間毎にお楽しみライブって書いてある...
筆者が滞在した1時間ではこのお楽しみライブとやらは無かったので、タイミングが重要なのかもしれない。
どうしても確実にライブを見たければ、1200円〜の課金を覚悟していく必要がある。
もしくはお客さんがたくさん入る大型店舗に行って誰かが頼む確率を上げるとか。
ライブ自体はとても良かった。
オタクなら必修科目と言っても過言ではない「恋愛サーキュレーション」を、メイド服の女の子が可愛い振り付きで踊ってくれたのだからその破壊力は凄まじい。
前述のようにマスクしているので病み系っぽいのも曲にあっていて最高だった。
ではオーダーしたお客さんには特に何もないのかというと、ラスサビ前の間奏で指名したメイドさんがその人の席に行ってとびきり可愛い振り付けで踊ってくれるという特典が付いている。
皆楽しいけど、オーダーした人も不公平感がなくて良い。
また、ライブ前に「マジにゃんばくだん」というおみくじの箱を手に店員さんが回ってきてくれる。景品はけも耳カチューシャ、サイリウム等ライブを盛り上げる物となっている。
1つ気をつけたいのは、一切告知はされないがこれ有料である。しかも700円位する。(サイリウムは皆に配られていたかもで、無料だったかも)
筆者は全く知らなくて(むしろお前がメイドカフェについて知ってたことはあるのか?)、「へ〜皆にくじ引かせてくれるとか太っ腹やん」とか思っていたので、会計のときに少しびっくりした。
まあ普通に払ったが、読者の皆は注意されたし。
ライブを見終わってオムライスを食べ終わる頃には、メイドさんから「もうすぐ1時間ですよ〜」とお声がかかった。
もっといたければ毎時間ごとにライフを700払い続ける必要があるが、十分満喫したし良いタイミングだったので退店することにした。
会計は以下。
入国料60分:¥770
デミグラスソースオムライス:¥1,265
マジにゃんばくだん(くじ):¥684
計:¥2,719
全体を通して非常に楽しかった。3000円位なら全然満足できるクオリティ。
一世を風靡したメイドカフェという存在は、やっぱり支持されるだけの理由はあるんだなと感心しました。
まだチェキとかパフェ注文とかやってみたいことはあるので、もう一度は確実に行くと思います。それくらい楽しかった。
迷ってる人は一度行ってみると良いと思う。
おすすめですよ〜
さて、明日は12/07なので!!
alminum君の『ログ取りのススメ』です。
記事のリンクを貼っておきますので、ぜひ読んでください。
社会人になって学生時代を冷静に見ると、平日遊べたのとか超貴重だったのが分かります。学科の勉強はそこそこにしてなるべく色んなことに挑戦してみるのが面白いと思いますよ。
さて、老害の努めをしっかり果たしたところでここら辺で締めとします。
じゃあの〜
意識底辺陰キャ理系大学院生が留学してた件について
はじめに
はいどうも.ズャです.
いつもはQiita界隈に生息してますが,今回は技術ブログじゃないのではてなブログで書いてみることにしました.
プレビューせずに編集出来るの結構便利ですね.
取りあえずつらつらと書き並べるので,見づらいと感じたら適宜編集するかもです.
この記事はWMMC Advent Calendar 2020 - Adventar4日目の記事です.
昨日はぱわぷろ君が「2020年で買ってよかったもの」の話をしてくれました.
もしガチのマウスの人がいたら今のところマウスの話がSophia君以外無いのはどうなんって思われてそう.でもこれがWMMCという存在なのでご容赦を.
さて本題.
筆者は今年8月末まで1年間ドイツに留学していました.
就活も終わり特に留年等なく卒業できそうなので,「理系大学生が留学するためには実際どういうことを考えるべきか」を共有しようと思いました.
だって留学する人周りにいなくて超苦労したんだもん...
あと,留学について資金や単位等を真剣に考える人にあまり出会えなかったのもあります.お金は話しづらい話題だしね.
留学はここが楽しいぞとかいう話をする気はありません.他の陽キャのブログをどうぞ.
「理系のための手軽な留学」の話に焦点を置きます.
あくまで筆者の知識の範囲で評論するので人によっては違う所もあるかもですが,ご了承下さい.
特に留学はいくらでも例外オプションがあって,例えばT大には奨学金付き・単位と住居保証・向こうの研究手伝えること決定済の極楽パックがあるとか.
筆者の苦労談や偏見マシマシの留学観を聞きたい人は対面で.制度批判とか差別発言は炎上必至なのでネット公開はしません.
留学に行くべきか
まずは「留学に行くべきか」という根本的な話をしましょう.
もし少しでも「留学してみたい」と思っている人は絶対に行くべきです.
お金ではなく,時間の話です.
3ヶ月以上のまとまった休みを「海外に行く」という非生産的な事に費やせるのは確実に学生の間だけです.
留学中就活もしていたので先輩に話など聞きましたが,社会人が1周間休みを取るのがどれだけ大変かがよく分かります.
更にその海外旅行に「勉学」という大義名分をつけることが出来ます.
これにより奨学金や安い学生寮の斡旋,単位が出るなどのメリットがあります.最高.
更に大学では英語で同学年の色んな人種と話せるので(英語圏以外は大学の外で英語使えないと思ったほうが良いです),遊びだけではない適度な刺激が得られます.
因みに筆者は留学で嫌だった思い出の方が多い気がしますが,「行きたかったなあ」という後悔を抱えるくらいなら行っておくことをお勧めするくらいには面白い体験でした.
でも懐かしんで笑い話に出来るくらいに風化してくれないかな?いまだに胃が痛いんだが
あと副作用じゃないですが,やっぱり英語は全般的に上手くなります.帰ってきてから英語論文やアニュアル等読むのがすごく楽になりました.
あと就活で他の理系大学生より優位に立てます.少なくとも精神的には.
まさか留学行ってるからって書類段階で落とすパnクソ企業は実在しないよ?うんほんと.
何がネックなのか
- 必修単位
理系と文系の留学における最大の違い,それは必修単位でしょう.
必修の単位数が文系に比べ非常に多く,ある半期で必修を落とすと来年の同じ時間の必修を再来年に移す羽目になる等の枷があり,実質的にカリキュラムが固定されます.
また,留学先で取った授業が必修単位に変換できるか保証されていることは稀です.
これにより,理系大学生はしたくもない留年を強いられるリスクがあります.
本当にクソ制度なので,理系留学生を増やしたいなら即刻改善して欲しいところです留学後に投書したけど聞いてんのかワロタ大
そのため,必然的に低リスクで行ける時期が限られてきます.
ただ,ここまで脅しておいてなんですが必修単位はクラス担任の教授が単位換算の裁量を持っているので,行く大学のシラバス片手にどの授業なら必修にカウント出来るか絶対に相談しましょう.
取る授業も先に決められて一石二鳥です.
大学院生は研究室の教授なのでこの点は楽勝. - 留学費用
あとは理系文系共通でネックなのはお金でしょうか.
留学サイトを調べると1年の留学で200万等と出てきます.
筆者は約11ヶ月滞在してそれなりに遊んだりしましたが,留学準備等合わせて大体180万くらい使ったのでそんなもんだと思います.理不尽な出費多いので覚悟してね.
これを全部とは行かなくてもある程度奨学金等補助で賄いたいと思うのは当然です.
実は旧帝大&有名私立なら交換留学でほぼ確実にJASSOの海外留学支援制度(協定派遣)に通ります.月額88,000円出るので,在学期間10ヶ月で88万円は出ると思っていいです.
希望的観測を言えば,民間奨学金等を併給すれば黒字留学になることもあります.筆者は結果的に黒字でしたので,結構あり得ない話ではないです.
宝くじみたいなものなんで倫理観を無視して自分に当てはまるものは何でも出してみるのが良いと思います.
(被っても無効になる方を選べば良くて,基本ペナルティとかブラックリスト入りとか無いのでね)
まあ取り敢えず留学費用の半額は奨学金が出るというのは良い情報なのではないでしょうか.
研究留学は研究室のお金とか大学院の予算とかを使えることが多いです.
いずれにせよ理系は人数が少ないので奨学金の倍率低いのもあって,文系に比べれば楽にお金が集まる印象です.
(あくまで1例ですが)筆者と一緒に院で留学した理系同期たちも皆120万以上貰っていた様子でした.
行くなら何を考えるべきか
では留学に行くことを決めたとしましょう.
留学する方法はいくつかあります.
- 私費留学
語学留学等,自分のお金で海外旅行する留学.
期間は自由.
大学の在籍にも含まれないので今回の話からは除外. - 交換留学
文字通り大学間で学生を交換する制度.
基本1年間.
取った単位が基本的に換算される.
書類を向こうとこっちの2大学分書かないとなので大変.
TOEFLの点数と成績が良くないと行きたい大学に受からなかったりする. - 研究留学
海外の研究室に行き,一定期間研究する留学.
基本3ヶ月.実績なども求められないことが多い.
理系にとって一番お手軽.
理系大学生の場合,基本交換留学です.
最速で必修をほぼ取り終えられて,一応単位やばかった時のリカバリーも効く2年後期〜3年前期or3年後期〜4年前期の2年間の中になるかと思います.
(9月留学の話をしています.)
理系大学院生は交換留学,研究留学どちらも選べます.
が,交換留学で1年間なら1年後期〜2年前期以外無いです.
一方,研究留学はとてもお手軽です(大事なことなので2回目書きました).
期間は自由.メールのやり取りなどで行く研究室さえ合意が取れれば行って研究して帰って来るだけ.「研究」という大義名分がついた海外旅行です.
海外旅行なのでその間日本の大学に籍を置けるため,カリキュラム等で悩む必要は全く無いです.
因みに留学期間が4年前期(院2年前期)に被る場合,院試は受けられない&1人海外で就活&卒修論研究室探しになることを覚悟して下さい.
筆者はこれに加え3月にコロナが発生したため大学当局の「帰ってこい」コールみたいなトラブルも重なりメンタルが死にました.
更に6月に現地で内々定面接がある会社などは書類の時点で落とされます.(体験談)
更に帰ってきた後の残り半年で卒論・修論を書くはめになります.クッソ大変.(体験中)
筆者は本当は交換留学中に現地の研究室で研究して論文を書き,帰ってきたら遊ぶだけのアルティメット完璧な計画だったんですがコロナで完膚なきまでに塵と化しました.
正直どれがおすすめか
- 交換留学
「なんかミスっても卒業のばしゃ大丈夫っしょ」の精神が一番余裕が出来ます.
様々な書類関係は意外と何とかなります.理系で留学だからなのか意外と皆優しかったので存分に甘えました.バブバブ
TOEFLがまあまあ大変だった記憶があります.
120点満点でヨーロッパ等英語圏外なら60~80点くらいで行けますが,英語圏は普通に105点以上を要求してきます.そんな点数取れんよ...クソが
でも正直ヨーロッパがおすすめです.町でも結構英語使えるし(首都レベルの都市だけですが)観光も楽しいし,なによりネイティブじゃない英語に皆寛容です.
でも個人的には3ヶ月~半年の研究留学が一番おすすめです.
さっきの「ネックになること」には書きませんでしたが,留学する上で本当に面倒なのがビザの取得です.
半年ぐらいまでなら国内の領事館で申請できますが,それ以上は現地申請です.
この際に現地の銀行口座,住所申請,生活費の証明書が必要になりますが,慣れない土地で分からん現地語を見ながら自国語でもめんどい役所の書類を書くということです.更にお役所対応は全国共通.
更には銀行口座にも住所必要なので,
アパート契約→市役所で住所登録→銀行口座登録→日本から生活費振り込み&証明書印刷→移民局で数時間並んでビザ申請
というのをスケジュール考えて確実にやらないといけない.
更に帰る際にはそれぞれの解除申請をまた役所に行ってやることになります.しかも帰国日から逆算しつつ有効期間等を気にして.
総評するとメンタルが死にます.
また,交換留学は11ヵ月くらい前に行くことが決まりますが,時期的に奨学金等は一切決まってないところから始まると思ってください.
200万かかることは分かってるのに奨学金受かるまでは自費というプレッシャー...
総評するとメンタルが死にます. - 研究留学
日本人は世界どこでも3ヶ月なら大体観光ビザで入れます.
観光扱いなので別に書類とか一切関係ないです.
国内で半年ビザ取得した際も同じような扱いです.
期間も自由なので,「奨学金取れたら行くか」みたいな事も出来ます.
ただし研究室のみ・しかも短期間しか行かないので,基本友達は出来ないと思った方が良いです.今まで身近にいた研究留学の留学生と帰国後もよく連絡とるくらい仲良くなったことありますか?そういうことです.
まとめると
「留学行ってみたい」
→ 3ヵ月~半年までの研究留学がお手軽でベスト
「留学でがっつり勉強したい」
→ 1年以上は海外院に2年正規留学しても苦労変わんないしむしろ書類減る
って話です.
最後に
書いてて自分が「こういう批判系の記事ほんと読みたかった」ってしみじみ思ったので,暇になったらまた留学を冷静に考えるTips系書こうかと思います.
留学系のリアルにやなところを考える記事って本当に見つからないです.生存性バイアスかな.
でも基本的にキレ散らかしながらこの記事を書いたので,気持ち的にはやっぱり留学って微妙だったわ...まあ人によるだろうね.
明日はまんぼー君が「今年買ってタメになった本」について書きます.
筆者がダメになった本?男子高校生を養いたいお姉さんの話は良いぞ.団活に新刊来るの楽しみにしてるんだが.
ではまた.